【お客様バカですか】YouTubeでも話題の『サポート詐欺』とは

コロナ禍のあいだに、パソコンのサポートを装って現金をだまし取ろうとする『サポート詐欺』が急増。1年間の被害額は3億9千万円と史上最大の額になっています。最近では、芸能人がサポート詐欺の被害を受けたという報告が続々と発生しており、YouTubeでも話題になっています。

驚くのは、担当者(詐欺師)が思い通りにいかず「お客様バカですか」という逆ギレも急増していることです!「え!?アンタが怒る?」って思ってしまいますが、逆に言えば詐欺に引っかからないことで、担当者がイライラしているということですよ!本記事では、このような詐欺に引っかからないために『サポート詐欺』の対策を紹介していきます。

国民生活センターも注意喚起する『サポート詐欺』とは

サポート詐欺は、その名のとおり、インターネット関連のサポートサービスを装った詐欺犯罪です。インターネットを閲覧しているときに、「ウイルスに感染しました」などのセキュリティ警告メッセージと、それに対してのサポート窓口の連絡を表示して、ユーザーを惑わせて有料のサービス契約へ誘導します。そうなんです!ただの‶悪質な” インターネット広告で、ユーザーから連絡を取らせる詐欺なんです。

現在被害や相談件数が急増しているため、国民生活センターも『サポート詐欺』について警告、注意喚起しています。

サポート詐欺にあわないための5つの対策

サポート詐欺にあわないためには、5つの対策があります。

①セキュリティ警告メッセージは無視

最も重要なことは、表示されるセキュリティ警告メッセージを無視することです。セキュリティソフトウェアがインストールされているかどうかに関係なく、ブラウザ使用中にウイルスに感染、またはハッキングされた場合、警告メッセージは表示されません。したがって、ブラウザの使用中に表示される警告メッセージは全部偽の警告であり、警告の「×」ボタンをクリックして閉じましょう。

複数回連続して表示される場合もありますので、警告メッセージではなく、ブラウザ自体を閉じることで警告メッセージをオフにすることもできます。さすがに起きないと思いますが、万が一ブラウザを終了させることができないということが起きたら、パソコンそのものを再起動させればOKです。

②表示される電話番号に連絡しない

警告メッセージが表示された場合は、表示されている電話番号に電話をかけないでください。先ほど説明したように、ブラウザの使用中に表示される警告メッセージは全部偽の警告ですので、表示されている内容が真っ赤なウソ。サポート窓口の連絡先も詐欺グループに繋がるようになっています。連絡してしまったら、自分の電話番号が知られてしまいますので、逆に詐欺師から電話がかかってく場合もあります。そんな時は、電話には出ないか、電話を切るようにしましょう。

③表示された電話番号をネット検索し、確認する

偽の警告メッセージに表示されているサポート窓口の電話番号は、すでにサポート詐欺の電話番号として知られている可能性があります。インターネットで検索し、情報ページから表示されている連絡先が『サポート犯罪』に使用されていないか確認しましょう。

④絶対に警告メッセージの言う通りにしない!

サポート詐欺では、サポート窓口の連絡先を使用しないパターンもあり、その代わりにセキュリティ対策ソフトをインストールするように指示されているパターンもあります。このパターンでは、偽のセキュリティ対策ソフトのインストールにつながる可能性があり、ウイルス感染や個人情報の損失につながる可能性もあります。したがって、絶対に偽の警告画面の指示に従わないようにしましょう。

⑤信頼できる第三者のサポートに頼る

すでに電話をかけてしまったり、表示されていた通りに何かをインストールしてしまったりした場合は、パソコンに強い知人と話すことをお勧めします。パソコンに強い知人がいない時は、消費者ホットライン(188番)や情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ安心相談窓口」などの専用の相談窓口に連絡して相談しましょう!

最後に

パソコンやインターネットに不慣れな人々を混乱させ、現金をだまし取る「サポート詐欺」は、確かに悪意のある詐欺ですが、落ち着いて正しい対応を取るだけで被害を避けることができます。落ち着いて対応するために、パソコンに詳しい知人の連絡先か、専用の相談窓口の連絡先はわかりやすい場所にメモしておきましょう!