インターネット上には様々なトラブルがあり、深刻な社会問題となっています。というのも、気付かないうちに被害者や加害者になりトラブルに巻き込まれていることが多いんです。また、こういったトラブルは年齢関係なく誰にでも起こりえます。そんな中、深刻なトラブルの引き金にもなっているのが「デジタルタトゥー」です。
一体、何をすればデジタルタトゥーへとなってしまうのか、詳しく解説します。
デジタルタトゥーとは
デジタルタトゥーとは、digital(デジタルの)という言葉とtatoo(刺青、タトゥー)を組み合わせた造語です。タトゥーは「簡単に消すことができない」「半永久的に残る」という意味を表し、一度インターネット上に書き込まれたコメントやアップされた画像・動画などは拡散されてしまい消し去ることが非常に困難になります。
そのため、デジタルタトゥーは思っている以上に深刻で意図しないかたちで自分の未来を脅かすかもしれないんです。
デジタルタトゥーとなる行動とは
デジタルタトゥーは行動次第で、自分の意志では止められない程にまで進んでしまいます。普段している行動がデジタルタトゥーにつながってしまうかもしれません。
悪ふざけやいたずら
近年、飲食店でアルバイト従業員が悪ふざけやいたずらしてSNSに動画を投稿する「バイトテロ」が頻発しています。バイトテロ行為は一気に炎上し、動画は瞬く間に拡散され、軽い気持ちで投稿したつもりが取り返しのつかないデジタルタトゥーとなってしまうんです。
個人情報の公開
SNSは友達や知人など様々な人と交流ができ、普段から頻繁に利用しているとインターネットの「公開性」を忘れてしまうことも。そんな時、安易に個人を特定できるような情報を投稿してしまうと、大切な情報が拡散され、取り消すことができず迷惑行為や犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。
誹謗中傷やデマの投稿
匿名性や自由度の高さゆえ、誹謗中傷や根拠のないデマなどが投稿される被害が堪えません。しかし、こういった誹謗中傷やデマ、フェイクニュースなどは拡散され残りやすい傾向があります。また、誰かがスクリーンショットを取っていれば別のところで拡散され消すことが難しくなってしまうんです。
ポルノ画像や動画の投稿
性的なデータは消し去ることが極めて困難といわれています。というのも、データは海外のアダルトサイトへ拡散されることも多く、回収することが不可能なんです。
元恋人や配偶者によって撮影され嫌がらせとして投稿され、「リベンジポルノ」がデジタルタトゥーとなり、大きな被害を受けてしまうことがあります。しかし、性的な画像や動画を撮影する行為は「デジタル性暴力」にあたり、お願いをするだけでも犯罪です。
デジタルタトゥーで受ける影響
半永久的に残ってしまうデジタルタトゥーは様々な被害を受けてしまいます。また、被害は本人だけでなく、その家族や企業などにも多くの被害を及ぼしてしまうんです。
個人に与える悪影響
まずは、個人や家族に与える悪影響です。
- 就職活動への影響
- 交際や結婚への影響
- 勤務先や就学先への影響
- 契約への影響
- 労働環境への影響など
デジタルタトゥーの影響により、退学や退職に追い込まれることも少なくありません。くわえて、アパートやマンションを借りるときの入居審査に影響してしまうことも。
そして、デジタルタトゥーは本人が亡くなってしまった後でも拡散され続け、終わりが見えないんです…。
企業に与える悪影響
デジタルタトゥーは企業に対しても大きな悪影響を与えます。
- 売り上げへの影響
- 企業イメージへの影響
- 取引先への影響
- 誹謗中傷
- 採用への影響
企業は一度イメージが上がってしまうと回復が難しく、売り上げへ大きく影響します。
まとめ
インターネットはとても便利ですが、使い方を誤ってしまうとデジタルタトゥーになりかねません。そのため、誰もがいとも簡単に投稿できる時代だからこそ、自分の行動には責任を持つことが必要です。
これを機に、デジタルタトゥーにならないよう日頃の発信内容に注意してインターネットを楽しみましょう!