体が不自由な人でもスイッチコントロールで快適に操作できるところがiPhoneの魅力ですが、操作方法が限定されるが故に強制終了するやり方も知っておかないと不便ですよね。そこでこの記事ではスイッチコントロールを強制終了する方法や時間制限のやり方を説明しています。なお、この記事で紹介しているスイッチコントロールの方法は、あくまでもiPhoneの操作補助を目的としたものであり、ゲームやその他アプリの不正行為の助長を容認するものでは無いことに注意した上でご覧ください。
siriで強制終了する方法
スイッチコントロールをsiriで強制終了するには、iPhoneに登録した声でsiriと話しかけsiriを起動してからスイッチコントロールを無効にしてと言えば強制終了できます。注意点はsiriに強制終了を依頼しても、スイッチコントロールをオフにしましたと応答しなければ強制終了できていないことです。また、siriはIOS7以降に搭載されているシステムなので、古い機種を使っている人は自分のIOSのバージョンを確認しましょう。もしIOS7以降でもsiriが応答しない場合は、設定アプリのAppleIntelligenceとSiriにあるSiriに話しかける/タイプ入力するがオフになっておらず、siriが起動するキーワードが設定されているかを確認してください。
設定で強制終了する方法
iPhoneの設定アプリにあるアクセシビリティのスイッチコントロールから、強制終了が可能です。また、iPhoneのサイドボタンかホームボタンのトリプルクリック機能にスイッチコントロールを登録しておくと、ボタンを3回クリックしたときにiPhoneのスイッチコントロールが強制終了するようになります。設定方法は、iPhoneの設定アプリのアクセシビリティのショートカットをタップし、キーバインド一覧の中からスイッチコントロールをタップします。反対にスイッチコントロールを起動させたくないときは、全てのショートカットを登録しないと誤ってトリプルクリックしたときに何も起動しなくなります。
強制終了できないIOSのバージョンとは
iPhoneのIOSは過去にスイッチコントロールが強制終了できないなどの不具合が発生したことがあります。そのため、自身のIOSのバージョンを設定と一般と情報を順番にタップし、以下に紹介するバージョンではないかを確認してください。もし該当のバージョンだった場合、すぐにIOSのバージョンをアップデートした上でスイッチコントロールが強制終了できるか試してみましょう。
| IOSのバージョン | 確認されている不具合 |
| iOS16系 | スイッチコントロールのレシピを設定しても正しく動作しない |
| iOS16.4 | トリプルクリックでスイッチコントロールが強制終了できない |
| iOS18系 | ジェスチャー機能で強制終了できなくなる |
| iOS18.1 | スイッチコントロールで濁点など一部の文字が入力できず、強制終了できない場合がある |
iCloudで強制終了する方法
スイッチコントロールをiCloudで強制終了するには、icloud.com/findにアクセスしサインインしたらデバイスリストから該当のiPhoneを選択し、このデバイスを削除をクリックしてください。iCloudで強制終了するときの注意点は、iPhoneのアクティベーション情報が全て解除されるので、保存されたデータは全て削除されることです。ただし、登録しているクレジットカードの情報なども削除されるので、iPhoneを無くしたときに情報漏洩対策ができる利点があります。また、スイッチコントロールの情報も削除されるため事実上強制終了したときの同じ状態になります。
AssistiveTouchで強制終了するには
スイッチコントロールとAssistiveTouchは同時に使うことができないため、AssistiveTouchを起動すればスイッチコントロールを疑似的に強制終了することが可能です。反対にスイッチコントロールを起動することでAssistiveTouchを強制終了することできます。ただし、IOSのバージョンによってはスイッチコントロールを起動したときに無効な構成というメッセージが表示され、正しく強制終了できない事例があります。
iPhoneをリセットして強制終了する方法
どうしてもスイッチコントロールの強制終了が上手くいかないときは、iPhoneをリセットすることで強制終了できます。方法は設定アプリの一般にある転送またはiPhoneをリセットの中から全てのコンテンツと設定をリセットをタップしてください。なお、AppleIDとiPhoneのパスコードの入力を求められるので事前に用意しておきましょう。
switchを時間制限する方法について
もし特定のアプリに対してスイッチコントロールを使い、自動操作を行いたいときには、スクリーンタイムにスケジュールを設定するのがおすすめです。方法は設定アプリのスクリーンタイムからアプリ使用時間の制限と制限を追加を順番にタップするとアプリの一覧が表示され、制限を追加できます。曜日別に設定もできるので、特定の時間帯に一定の操作が必要なアプリに対してスイッチコントロールを行い、時間が来たら強制終了ができます。
対してスイッチコントロールするタイミングを厳密に管理したいときは、スイッチコントロール側の設定にある認識時間を変更する方法がおすすめです。例えば一定の間隔でタップを繰り返したいときは、繰り返しの誤タップを防ぐために入力遅延を0.5秒間隔で最大6秒まで入れることが可能です。他にも以下の表にあるような設定がスイッチコントロールにあるので、自動操作したいアプリに合わせて使ってみましょう。
| 設定項目 | 効果 |
| 自動ハイライトの時間 | ハイライト速度が変更できる |
| 最初の項目で一時停止 | グループ内の最初の項目で一時停止するようにハイライトを設定する |
| 繰り返し | スイッチコントロールを強制終了するまでの循環回数を設定する |
| 移動の繰り返し | スイッチを押したまま前後の項目に移動する時間を設定する |
| 長押し | スイッチを長押しする時間を設定する |
| タップの動作 | タップしたときの2つ目のスイッチアクションまでの間隔を設定する |
| タップ後にフォーカスされる項目 | タップした項目のハイライトを設定する対象を決める |
| タップ後に同じキーをスキャン | タップ後に同じキーをスキャンする |
| キーボードのキーを常にタップ | キーボードのキーを常にタップする |
| 拡張予測変換 | 入力の履歴や状況に合わせた予測変換を設定する |
| 保持継続時間 | スイッチを押したままの時間を設定する |
| 繰り返しを無視 | 衝撃などで誤って入力された繰り返しを無効にする |
| サウンドエフェクト | スイッチコントロールに効果音を設定する |
| 読み上げ | ハイライトされた項目を読み上げてくれます |
| メニュー項目 | ハイライトメニューを表示する |
| 項目をグループ化 | 複数項目をまとめてハイライトできる |
| 大きいカーソルを使用 | ハイライトを目立つようにする |
| カーソルの色 | ハイライトしたときの色を変更する |
| 保存済みのジェスチャ | 自分で設定したジェスチャに変更する |
| スイッチコントロールで承認 | サイドボタンなどに支払いするときの承認ボタンを追加する |
まとめ
スイッチコントロールはIOSのバージョンによって強制終了できない不具合が発生することもあります。しかし、正常なIOSのバージョンならsiriを使ったり設定アプリで強制終了したりすることが可能です。ただし、iCloudを使った方法は端末の状態をリセットしなければならないデメリットがある点に注意してください。また、スイッチコントロールはswitchの時間を調節できますが、各設定項目の使用を理解しておかないと正しく動作しない点に注意しましょう。












