パスワードチェッカーは、セキュリティ対策によく使われているツールですが、皆さんは本当に
パスワードチェッカーを信用できていますか?使いやすいからといって、無名のツールを使っていたり、セキュリティ上意味のない組み合わせで使っていませんか?
そこでこの記事では、各パスワードチェッカーの強度やセキュリティ対策のおすすめの組み合わせなどを紹介しています。何も考えずに評判のツールを使っている人は、今一度セキュリティ対策の仕方をこの記事でご覧になってみてください。
パスワードチェッカーは信用できるか考察した結果
パスワードチェッカーは、安全なパスワードを客観的な視点で見るという点においては信用できます。例えば10桁のパスワードを自分で決めたとして、知らず知らずのうちに分かりやすい数字のパスワードを設定したとします。しかし、パスワードチェッカーを使えば、設定したパスワードが危険かどうか気づかせてくれます。
パスワードチェッカーが信用できない場合とは
パスワードチェッカーには、アカウントの状態を確認する機能が搭載されていない場合があります。
例えばパスワードチェッカーで確認した安全なパスワードをとあるアカウントに設定したとします。しかし、設定したアカウント情報が後日盗難されていたことが分かります。そこで、もう一度パスワードチェッカーで、現在設定しているパスワードの安全性を確認したら、安全なパスワードと表示されてしまいます。
一見すると安全なパスワードだから大丈夫だという意見も分かりますが、パスワードチェッカーにはアカウントが盗難されたことを理解する機能がないこともあります。したがって、安全なパスワードと表示されても、盗難されたアカウントのパスワードであることは事実なので、再度新しいパスワードを設定することをおすすめします。
信用できるパスワードチェッカーを紹介
信用できるパスワードチェッカーを探している人は、セキュリティソフトや該当するアカウントが提供しているパスワードチェッカー機能を使うことをおすすめします。理由は、パスワードチェッカーを定期的にアップデートしてくれるからです。また、MicrosoftやGoogleのように、アカウント情報が盗まれた可能性のあるパスワードを警告するシステムを搭載している場合もあります。
特にGoogleChromeの脆弱性チェックは優秀で、パスワードマネージャーを確認すれば脆弱性のあるアカウントが一目で分かります。なお、各セキュリティソフトが搭載しているパスワードチェッカーの具体的な機能は次の見出しをご覧ください。
ウイルスバスターのパスワードチェッカーについて
ウイルスバスターのパスワードチェッカーは、無料タイプと有料タイプが存在し、無料タイプは入力したパスワードを安全確認するだけのものです。一方有料タイプは、自分が利用しているWEBサイトのアカウント情報を一度に確認できます。その上、同じパスワードが複数のWEBサイトで使われていると警告文を表示してくれるので、自分のアカウント管理が現在どのような状態になっているのかを確認できるメリットがあります。
また、パスワードマネージャーによる大文字と小文字と数字と記号を混同させた安全なパスワード生成もサポートしてくれます。パスワードの長さも8文字から20文字まで対応しているため、利用しているサービスのパスワード対応文字数を確認した上で利用してみましょう。
ノートンのパスワードチェッカーとは
ノートンのパスワードチェッカーは、アカウント情報を安全な場所に保管しておくことで、盗難を防ぐ機能があります。保管されたアカウント情報は、マスターパスワードを使わないと閲覧できないようになっているため、安全性もかなり高いです。また、多要素認証を追加することで、アカウントが不正にログインされるのを防げます。
これらの機能は普段使っているWEBブラウザの動作と紐づけができるので、後からインストールしてもノートンのパスワードチェッカーを使って、現在のセキュリティ状態をチェックできます。
カスペルスキーのパスワードチェッカーの機能とは
カスペルスキーのパスワードチェッカーは、現在のパスワードのどこが問題なのかを解説してくれるメリットがあります。特にパスワード流出データベースと比較してくれる機能は優秀で、一度でも同じパスワードを使ったものがデータベースにあればすぐに警告してくれます。
そのため、カスペルスキーのパスワードチェッカーがきっかけで、自身のアカウント情報が流出していたことを知る場合もあります。また、パスワードジェネレーターで作成したパスワードは、デバイス間でデータを共有することも可能です。
パスワードの強度とおすすめの組み合わせを確かめてみよう
数々のパスワードチェッカーでは、強度のあるパスワードには特徴があると断言しています。パスワードを盗もうとする悪意あるユーザーは、総当たりでパスワードを盗もうとしてきます。そのため、総当たりで想像しにくいパスワードを設定することが、最もセキュリティ効果が高いです。例えば4桁の数字でパスワードを作っている場合、理論上9999回試せばどれかにログインできるので、悪意あるユーザーはそれを自動で確かめるツールを使っています。
しかし、8桁以上のパスワードに大文字と小文字と数字と記号を組み合わせると、ツールを使っても解読には数千年かかると言われています。したがって、パスワードチェッカーで安全性を確かめるときは、最低でも8桁から10桁以上のパスワードがおすすめです。
まとめ
パスワードチェッカーには、設定したパスワードを確認する機能以外にも、流出したパスワードリストと比較調査するなどの特殊な機能を持ったタイプも存在します。また、無料でパスワードチェッカーを公開しているサービスもありますが、セキュリティソフトなどに付属しているタイプは高性能なタイプが多く、安全性も高いのでおすすめです。なお、パスワードチェッカーを使っても、盗まれたパスワードを隠蔽できるわけではないので、定期的にパスワードを変更して十分なセキュリティ対策をしてください。