パソコンの強制終了のやり方は?MacとWindowsで違う?リスクも解説

パソコンが重くなると思わず強制終了したくなることがあると思いますが、皆さんはちゃんと強制終了のやり方とリスクについて理解した上でやっていますか?

何も分からずやっている人はぜひこの記事をご覧いただき、ちゃんとしたパソコンの強制終了方法とリスクを理解した上でやることをおすすめします。リスクについても紹介しているので、これを理解すれば無暗な強制終了でパソコンに負担を掛ける心配もなくなるはずです。

【Windows版】パソコン強制終了のやり方

Windowsパソコンを強制終了するには、強制終了しなければならない原因を解決してから電源を落とす方法が最も安全です。

方法はタスクバーを右クリックするか、ctrlとAltを押しながらdeleteキーを押して、タスクマネージャーを起動してください。タスクマネージャーのCPUのタブをクリックし、CPUの使用率が高い順にタスクを表示するモードにしましょう。最後にCPUの使用率が一番高いタスクの名前を右クリックして、表示されたメニューの中からタスクの終了をクリックしてください。

その後CPUの使用率が低くなったのを確認したら、スタートメニューをクリックして通常通りにシャットダウンしてください。

もしタスクを終了してもCPUの使用率が再び高くなってしまうときは、アップデートにインターネットが使われている可能性があるので、パソコンを強制終了するときはインターネット回線を切断するのも効果的です。

完全シャットダウンって何?

Windowsの完全シャットダウンとは、シャットダウンするときのシステム状態を引き継がずにパソコンを強制終了することです。簡単に説明すると、現在起動しているパソコンの状態を保存せずにシャットダウンするので、仮に今さっきインストールしたソフトやデバイスが原因で不具合が出た場合、それらを無かったことにできます。ただし、システム状態を保存していないまま電源をオフにしたため、再度パソコンを起動するときにそれらの埋め合わせをするので時間が掛かります。

やり方はスタートメニューのシャットダウンをshiftキーを押しながらクリックすると完全シャットダウンされます。ただしパソコンの状態が保存されないので、必要に合わせて未保存のデータは保存しておくことをおすすめします。

コマンドプロンプトでパソコンを強制終了できる?

コマンドプロンプトとは、簡単に説明するとパソコンの心臓部に対して命令を送るためのアプリケーションで、シャットダウンのコマンドを実行すればパソコンを強制終了できます。

やり方は、スタートメニューの検索画面でcmdと入力し、コマンドプロンプトを起動してください。起動できたらshutdown -s -f -t 0と入力してください。-sはシャットダウン、-fはアプリの強制終了、-tと数字は強制終了までの時間になるので、このプロンプトはアプリの終了と共にシャットダウンを即時行えという意味になります。

他にもコマンドプロンプトのシャットダウンコマンドには、以下のようなバリエーションがあるので、自分が望むシャットダウン方法に合わせてコマンドを入力してください。

オプション名効果
-Hコンピュータの電源を切れる状態にする
-Pコンピュータの電源を切る
-rコンピュータを再起動する
-hシステムを停止してコンピュータの電源を切る
-cシャットダウンを中止する

【MAC版】パソコンの強制終了方法について

MACのパソコンを強制終了するときは、OptionキーとCommandキーとEscキーを同時に押して強制終了ウィンドウの中からフリーズしているアプリを終了してから通常通り電源を落としてください。

または、ControlキーとF2キーを押して、Appleメニューからフリーズしているアプリを終了させてからパソコンを強制終了させる方法もおすすめです。

ターミナルでMACパソコンを強制終了する方法

ターミナルでMACパソコンを強制終了するには、コマンドにsudo shutdown -h nowと入力してください。このコマンドは今すぐパソコンをシャットダウンしろという意味で、-hの後に数字を入れれば時間を指定してシャットダウンすることも可能です。他にも-r 時間でパソコンを再起動でき、-s 時間でスリープ状態にするコマンドになるため、必要に合わせて使い分けることをおすすめします。

アクティビティモニターで強制終了する方法を紹介

MACパソコンのアクティビティモニターとは、実行されているアプリやタスクのCPU使用率などが閲覧できるためのアプリで、強制終了することもできます。アクティブモニターは、Finderのアプリケーションとユーティリティを順番に開くと起動できますが、Spotlight検索でアクティブモニターと検索しても見つけることが可能です。

アクティブモニターを起動したらタスクの名前に応答なしと書かれたものを選択し、左上のバツ印をクリックするとフリーズしている原因のアプリを強制終了できます。その後パソコンを正規の方法で強制終了するとフリーズが解決できる場合があるので試してみましょう。

リスクのある強制終了方法とは

WindowsでもMACパソコンでも、電源ボタンを押すことでパソコンを強制終了することはできますが、この方法はリスクもあります。保存していないデータが無くなってしまったり、保存しているデータが消えることもあるので、できれば避けたいところです。したがって、電源ボタンを押してパソコンを強制終了するときは、キーボードやマウスを動かしても反応がないときだけにしましょう。

なお、ストレージドライブが頻繁にアクセスしているときに電源ボタンでパソコンを強制終了すると、ストレージドライブが壊れる可能性もあるので注意してください。

MACとWindowsの強制終了の違いについて

MACもWindowsパソコンも強制終了は、共にタスクマネージャーやアクティブモニターなどのモニターアプリで可能な点は同じです。ただし共に電源ボタンでパソコンを強制終了すると、パソコンに多大な負荷がかかります。そのため、電源ボタンでの強制終了は、パソコンに重大な処理を行わせていないときにしましょう。特に画面に電源ボタンに触れないでくださいの注意書きが出ているときは要注意で、不用意に電源を落とすとOSが起動できなくなるトラブルに発展する危険性があります。

まとめ

パソコンを強制終了するには、MACとWindowsにそれぞれ存在するモニターツールでフリーズの原因となっているアプリを終了させ電源を落とす方法が一番おすすめです。また、モニターツールが起動できないときはプロンプトアプリを起動して、パソコンに強制的にシャットダウンを命令することもできるので、負荷のかかる電源ボタンを使った強制終了は最終手段にしましょう。