コロナ禍において働き方も変容し、在宅でのテレワークを推奨する企業も増えてきました。しかし、急に在宅勤務をすることとなり、企業もあなた自身も準備ができていないのではないでしょうか。そこで、今回はパソコンを仕事で使う際の注意事項をまとめていきます。
セキュリティ対策は必要?
テレワークにおいて、気になるのは情報漏洩。セキュリティ対策はきちんと行い、様々なリスクに備えたいものです。警視庁のホームページでも、テレワークにあたっての注意事項が事細かに書かれています。特に大切なことを抜粋してご紹介します。
テレワークのセキュリティ対策について(警視庁HPより)
テレワークでの勤務は、オフィスのサイバーセキュリティの環境とは異なり、勤務先のシステム等へ外部からアクセスします。そのため、マルウェア(ウイルス)への感染リスクが高まります。
テレワークで使用するパソコン等(タブレット・スマートフォン)は、勤務先が導入したテレワーク専用のものであれば、サイバーセキュリティ対策が考慮されている場合がほとんどです。しかしながら、急遽テレワークをすることになり、普段勤務先で使用しているパソコンや自宅のパソコンを使用する場合は、サイバーセキュリティ対策が十分とは言えませんので、特に注意する必要があります。
サイバーセキュリティ対策を怠ると、使用しているパソコンがマルウェア(ウイルス)に感染して業務が行えなくなったり、重要なデータが流出し、業務に大きな影響を与えることが考えられます。
ウイルス対策は何をすればいい?
ウイルス対策をしなければならないことはわかるけど、具体的に何をすればいいのかわからない・・・という方へ!「これだけはやっておきましょう」という最低限のセキュリティ対策を5つお伝えします。
1.ウイルス対策ソフトを必ず導入する
ウイルス対策の基本は、PC セキュリティソフトを入れておくことです。ウイルスの感染防止のためにパソコンを購入したら必ずセキュリティソフトを入れるようにしましょう。パソコンに詳しい方であれば無料のセキュリティソフトを必要なだけインストールすればいいのですが、よくわからないという方は有料のパッケージ化されているものを選ぶといいでしょう。
2.OS、ウイルス対策ソフト、アプリケーションを常に最新状態にする
ウイルスは毎日信じられないほどの数の新種が生み出されています。その新種のウイルスに感染しないように、ウイルス対策ソフトや使用するアプリを常にアップデートしておきましょう。更新していないウイルス対策ソフトは、昨年流行したインフルエンザワクチンを接種するようなもので、ほとんど効果を発揮しません。毎日の業務を始める前に、使用するパソコン等のソフトはきちんと最新の状態にしておきましょう。
3.パソコン本体内に保存しない
極力パソコンにデータを保存しないようにしましょう。これで万が一、ウイルスに感染しても情報が外部に流出し、不正利用されることを防げます。業務をする際はVPN通信などセキュリティを担保した上で、社内のデータサーバーへ更新データを保存しておくのがいいでしょう。
4.自宅のWiFiルーターも最新状態をキープ
自宅のWiFiルーターにも修正プログラムが配信されている場合があります。こちらも常に最新のものに更新しておきましょう。古いファームウェアでは、ルーターの弱点(=脆弱性)を攻撃されてしまうことがあります。最近ではルーターが自動で更新するものもあるようなので、そちらも併せて検討してみましょう。
5.テレワークで使用するパソコンでスマホを充電しない
スマートフォンはパソコンに比べ、ウイルス対策が十分でないことが多いです。接続した機器からウイルスに感染する恐れがあります。データのやり取りをするのであればまだしも、充電をするためだけに接続するはやめた方がいいでしょう。
最後に
一度やり始めたら、キリがないのがセキュリティ対策です。より強固なセキュリティにしたければ、お金がかかりますが、かけたらかけただけより強固になっていきます。一方で、お金をかけずともウイルス対策ソフトをしっかりと動かし、社内ルールを守ることで防ぐことのできる分野でもあります。
今回ご紹介した内容が全てではありませんが、自身でできる対策をしっかりとして安心安全にパソコンを使用していきましょう。