睡眠アプリの危険性とは?メリット・デメリットと正しい使い方

睡眠アプリは、寝ている間の状態を手軽に見える化できる便利なツールとして使っている方も多いかと思います。しかし一方で、睡眠アプリの危険性について気になっている方もいるかもしれません。睡眠アプリの基本から、注意したいリスク、活用するメリット、安全に使うためのコツを紹介していきます。

睡眠アプリってどんなもの?

まずは、睡眠アプリがどのような仕組みで、どんな目的で使われているのかという基本を整理していきます。

基本機能

睡眠アプリとは、スマホやスマートウォッチなどに搭載されたセンサーを使って、就寝中の体の動きや呼吸のリズム、いびきの有無などを記録し、睡眠の状態を推定してくれるアプリです。

多くの睡眠アプリでは、睡眠時間の合計、途中で目が覚めた回数、浅い睡眠と深い睡眠の割合などがグラフやスコアとして表示され、日ごとの変化や傾向を確認できるようになっています。また、環境音やヒーリングミュージック、ホワイトノイズなどを流して寝つきをサポートする機能を備えたものもあります。

なんで人気なの?

ここまで人気になったのは健康意識が高まっていることと、スマホ1台で自分の睡眠を分析できるという手軽さだといえます。

さらに、睡眠アプリは、いびきの録音や、浅い眠りのタイミングで起こしてくれるアラームなど、眠りに悩む人にとって魅力的な機能を多く備えています。

意外な睡眠アプリの危険性

次に、あまり知られていない睡眠アプリの危険性について具体的に紹介していきます。パスワード管理アプリ 危険性などは個人情報を扱うため、個人情報漏洩などの危険性がありそうですが、睡眠アプリにはどのような危険性があるのでしょうか。

「オルソソムニア」の誘発

近年話題になっているのが、オルソソムニアと呼ばれる状態です。これは、睡眠アプリの点数やグラフを「完璧にしなければいけない」と強く気にしすぎるあまり、かえって眠れなくなってしまう心理状態のことを指します。

睡眠時間、深い睡眠の割合、覚醒回数など細かなデータを毎晩チェックしているうちに、「スコアが良くないと不安」「もっと深い睡眠を増やさないといけない」というプレッシャーが強くなっていきます。

本来、睡眠はリラックスして力が抜けた状態でこそ質が高まりやすいものですがオルソソムニアによって、眠ること自体が競争や自己採点のようになり、緊張や不安が高まってしまうケースが問題になっています。

スマホ依存につながる可能性

睡眠アプリは、枕元にスマホを置いて使うケースが多いことから、スマホ依存が強まる可能性も指摘されています。通知やメッセージ、SNS、動画アプリなどがいつでも開ける状態になっていると、寝る直前まで画面を見続けてしまうことがあります。夜遅くまでスマホを触っていると、寝る時間が遅くなるだけでなく、ブルーライトや情報の刺激によって脳が覚醒し、寝つきが悪くなると考えられています。

データは必ずしも正確ではない

多くの睡眠アプリは、体動や音の変化などから睡眠状態を推定しているため、医療機関で行う精密な検査と同じ精度があるわけではありません。浅い睡眠と深い睡眠の区別や、レム睡眠とノンレム睡眠の判定などには限界があり、「大まかな傾向はつかめるが、細部まで正確とは限らない」と考えておいた方が安心です。それにもかかわらず、アプリの結果を絶対視してしまうと、本来問題のない睡眠にもかかわらず、睡眠の質が悪いと思い込んでしまう危険性があります。

睡眠アプリを使うメリット

ここまで睡眠アプリの危険性を見てきましたが、メリットもたくさんあります。上手に利用すれば、睡眠習慣を整える心強い味方になります。

自分の睡眠リズムを客観的に知れる

最初のメリットは、自分がどれくらい寝ていて、就寝時間や起床時間がどれくらいずれているかなど、データを客観的に知ることができる点です。自身の睡眠が、平日と休日でどのくらい差があるのかなどをまとめて振り返ることができます。

客観的にデータを知れることで、「少し早く寝る日を増やしてみよう」など具体的な行動にもつながりやすくなりますね。

生活習慣の見直しにつながる

睡眠アプリには、その日の体調や気分、カフェイン・アルコールの量、運動の有無などをメモできる機能が付いていることがあります。こうしたメモと睡眠の状態を一緒に振り返ることで、「カフェインを多くとった日は寝つきが悪くなりやすい」「夜遅くまでスマホを見ていた日は途中で目が覚めやすい」といった、自分だけの傾向に気づきやすくなります。

小さな習慣の変化でも、数日〜数週間単位で見直してみると、睡眠の質に変化が出ることもあります。

朝が楽になる

多くの睡眠アプリには、通常のアラームに加えて「スマートアラーム」と呼ばれる機能が備わっています。これは、設定した起床時間の前後の範囲で、眠りが浅いタイミングを狙ってアラームを鳴らすことで、いきなり深い眠りから起きるよりもスッキリしやすくすることを狙った仕組みです。朝起きるのが苦手な人にとって、この機能は大きなメリットになることがあります。

睡眠アプリを安全に使うコツ

ここからは睡眠アプリの危険性とメリットを理解したうで、安全に使うコツを紹介していきます。

あくまでも目安

睡眠アプリのデータは、あくまでも目安として考えるようにしましょう。スコアやグラフは便利ですが、それだけで自分の睡眠状態をすべて言い当てているわけではありません。睡眠アプリの数字を絶対視してしまうことで、オルソソムニアや不安の増加につながりやすくなることが懸念されます。

アプリのスコア・評価より、自分の体の感覚を優先するというスタンスを持っておくと、バランスの良い付き合い方がしやすくなります。

寝る前のスマホ使用を減らす

睡眠アプリを使う時こそ、寝る前のスマホ使用時間を意識的に減らすようにしてみましょう。通知をすべてオフにしてから枕元に置く、ブルーライトカットモードを活用するなど、小さな工夫でも効果が出る場合があります。睡眠アプリを開いたら、寝る前にスマホを触りすぎないための合図として使うくらいの意識でいると、危険性を抑えながら活用しやすくなります。

体調が悪いときは専門医に相談

睡眠アプリはあくまでセルフチェックのツールであり、医療の代わりにはなりません。長期間にわたって強い不眠が続いている、いびきが大きく呼吸が止まっている気がする、日中の眠気で仕事や勉強に支障が出ているなど、明らかな不調がある場合には、睡眠外来や心療内科などの専門医に相談した方が安心です。

まとめ

ここまで意外と知らない睡眠アプリの危険性と、一方で安全に使えばメリットがあるということをご紹介しました。大切なのは、睡眠アプリのデータやスコアを絶対だと思わず、あくまで目安として扱うことです。

自分の性格や生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる形で取り入れながら、より質の良い睡眠を目指していくことが大切です。