近年、個人情報漏えい事件やシステム障害など、コンピュータウイルスによる被害が深刻化しています。しかし、コンピュータウイルスの感染経路を理解すれば、被害を防ぐことができます。
本記事では、知っておくべき5つのコンピュータウイルス感染経路と、それぞれの対策について詳しく解説します。
コンピューターウイルスの感染経路5種類とその対策
コンピューターウイルスは、巧妙な手口で感染されるようになっているので日頃の注意がかかせません。以下に、5種類の代表的なコンピューターウイルスの感染経路と対策をまとめたので参考にしてください。
ウェブアクセス
ウェブアクセスは、インターネットに接続している限り、常に感染リスクがあります。特に、近年はフィッシング詐欺の手口が巧妙化しており、一見すると正規のWebサイトと見分けがつかないものも増えています。そのため、常に最新のセキュリティ対策を講じ、注意を払うことが重要です。
対策
- 信頼できるWebサイトのみ閲覧する。
- 最新のセキュリティソフトを導入する。
- ブラウザのセキュリティ設定を強化する。
- 不審な広告やリンクをクリックしない。
ファイルのダウンロード
ファイルのダウンロードは、日常生活や仕事において頻繁に行う作業です。そのため、ウイルス感染の対策をしっかりと行うことが重要です。特に、フリーソフトや違法アップロードされたファイルは、ウイルス感染のリスクが高いので注意が必要です。ダウンロードする前に、ファイルの送信者やサイトの信頼性を確認し、ウイルススキャンを行うことを徹底しましょう。
対策
- 信頼できるソースからのみファイルをダウンロードする。
- ファイルの拡張子を必ず確認する。
- ダウンロードしたファイルは、ウイルススキャンを行う。
- 不審なファイルは絶対に実行しない。
メール
メールは、依然としてウイルス感染の主要な経路の一つです。特に、近年は標的型攻撃と呼ばれる、特定の企業や個人をターゲットにした攻撃が増加しており、巧妙な手口でユーザーを騙して感染させようとしています。
対策
- 差出人を確認してからメールを開封する。
- 添付ファイルは、ウイルススキャンしてから開く。拡張子が .exe や .scr など、実行形式のファイルは特に注意が必要。
- 不審なメールは、開封せずに削除する。
LAN
LANは、社内ネットワークなど多くのコンピュータが接続されているため、一度感染が広がると被害が大きくなります。特に、近年はリモートワークが普及し、自宅から社内ネットワークに接続する機会も増えています。そのため、従来以上にLANからの感染対策が重要になっています。
対策
- ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ対策を導入する。
- OSやソフトウェアを常に最新の状態にアップデートする。
- 不審なネットワーク活動がないかを定期的に監視する。
- ユーザー教育やパスワードの強化を行う。
記憶媒体
ウイルスが仕込まれたUSBメモリーなどを挿入すると、コンピュータに感染する可能性があります。友人から貰ったUSBメモリーや公共の場所に設置されたUSBポートに接続した際などに感染リスクが高まります。
対策
- 信頼できないUSBメモリーは使用しない。
- 使用する前に必ずウイルススキャンを行う。
- USBメモリーポートを無効化する。
- 記憶媒体の自動実行を無効にする。
まとめ
コンピュータウイルスは、さまざまな方法で感染します。上記で紹介したコンピュータウイルスの感染経路と対策を理解し、日頃から注意を払いましょう。セキュリティソフトは常に最新の状態にアップデートし、最新の脅威に対応できるようにしておくことも重要となるので覚えておくとよいでしょう。