SIMカードは一度取得しておけば、機種変更のとき便利になりますが、SIMカードにも様々な規格が登場しているので迷う人もいることでしょう。そして、せっかくなら機種変更の便利なSIMカードを買いたいと思う人が多いと思います。そこでこの記事では、既存のSIMカードと近頃話題になっているeSIMカードのどちらが良いのかを考察しています。
SIMカードとeSIMカードはどっちがいいのか考察した結果
新しい機種をよく買う人に、SIMカードとeSIMカードのどっちがいいと聞かれれば、SIMカードです。
理由はeSIMカードがスマホ内のチップに契約情報を書き込むタイプだからです。そのため、仮にスマホの機種変更をしたいときは、SIMカードを抜くことができないので、機種とSIMカードを新たに購入する必要があります。
一方それほど新しいスマホを買わない人や、初めてスマホを買う人にはeSIMカードがおすすめです。
理由はSIMカードをスマホ本体に挿入しなければならず、初めての人はこの作業を理解できないことがあります。また、SIMカードを無理矢理挿入すると壊れることもあるので、そんな作業を簡略化したいならeSIMカードがおすすめです。
SIMカードの特徴を理解してから選んでみよう
SIMカードとeSIMカードのどっちがいいかという悩みには、SIMカードの仕様を理解してから決めてみてください。SIMカードとは、電話やインターネットを使うための契約情報をインプットしたSDカードメモリーくらいの大きさをしているカードです。SIMカードを使えば差し込んだスマホでインターネットや電話を使えますが、スマホに対応したSIMカードを選ぶ必要があります。
標準型SIMカードとnanoSIMカードの特徴について
SIMカードとeSIMカードのどちらがいいか決まったら、まずは標準SIMカードかnanoSIMカードの導入を検討してみましょう。この2つのSIMカードは、Androidやiphoneのスマホによく使われているタイプです。ただし、nanoSIMカードは標準型SIMカードよりも最新機種に対応していることが多いという利点があります。一方標準型SIMカードは、古い機種に対応しているので、中古やセール品のスマホを買う予定の人におすすめです。
microSIMカードの特徴について
SIMカードとeSIMカードのうちどっちがいいか決まった後に、一番迷うのがmicroSIMカードです。microSIMカードはSONYを始めとした国内メーカーのスマホと一部の機種に使われているため、nanoSIMカードとどっちがいいのか迷う人が沢山いるようです。SIMカードの違いによって通信速度に違いはでないので、自分で使ってみたいスマホが多いSIMカードを選びましょう。
個人的にはmicroSIMカードは、最新機種にも対応している場合があるものの、nanoSIMカードよりも対応機種が少ないのであまりおすすめできません。
マルチカットSIMカードの特徴について
SIMカードの種類まで多くて分からないという人には、マルチカットSIMカードがおすすめです。
マルチカットSIMカードとは、スマホの大きさに合わせてSIMカードの大きさを自分で切り取れるメリットがあります。雑誌の袋とじのようにSIMカードに切り取り線があるので、専門的な機材が無くても切り取れますが、一度切り取ったSIMカードは元に戻せません。
誤って違う大きさのSIMカードに切り取ってしまった人は、契約したスマホ会社の窓口に相談してください。なお、スマホの中には複数のSIMカードの大きさに対応している機種があることも覚えておきましょう。
SIMカードを選ぶ時の注意点
SIMカードとeSIMカードのどっちがいいか決める前に、使う予定のスマホがSIMロックされていないかを確認してください。SIMロックとは、特定の通信事業者が提供しているSIMカードしか使えない状態になっていることです。例えばauでスマホとSIMカードを購入した場合、買ったスマホはauの回線を使うSIMカードしか認識しません。
したがって料金が安いからと後日auを解約して、docomoのSIMカードを購入し、auで買ったスマホに差し込んでも電話やインターネットは使えません。ただし、窓口にSIMロックを解除してもらえる場合があるので、詳しくはスマホを購入した窓口に問い合わせてみましょう。
SIMフリースマホとSIMカードの関係について
SIMカードを選んだ人には、SIMフリースマホをおすすめします。SIMフリースマホとは、SIMロックがかかっていないスマホのことで、SIMカードの規格さえ合っていれば違う通信会社で買ったSIMカードを使うことができます。
SIMフリースマホは、主にMVNOと呼ばれる大手キャリア以外で通信サービスを提供しているスマホ会社が販売しています。大きな特徴として、大手キャリアよりも料金が安いことと、留守番電話などのオプションサービスが少ないことが挙げられます。また、月額料金が安い代わりに通信容量の購入金額が少し高いので、電話だけ使いたい人や既にWifiでインターネットに接続できる環境がある人におすすめです。
eSIMカードのメリットとデメリットについて把握しておこう
SIMカードとeSIMカードでどっちがいいか決めかねている人は、eSIMカードが海外で利用しやすい点を考慮してみましょう。eSIMはプロファイルデータをダウンロードすることで、オンライン上で簡単に契約内容を変更できます。そのため、海外でeSIMカードを使えるように契約し、プロファイルデータをダウンロードすれば、通信会社によっては200以上の国々でスマホを使うことが可能です。
ただし、eSIMカードは対応するスマホが必要なので、SIMカードよりも選べる機材のバリエーションは少ないです。
まとめ
SIMカードとeSIMカードのどっちがいいか選ぶ前にそれぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。特にSIMカードはカードの規格に対応している点と、SIMロックがかかっていないかを確認してから選ぶ必要があります。一方eSIMカードは、対応している機材を購入する必要がある上に、新しいスマホを頻繁に買う人にはおすすめできません。反対にスマホを初めて買う人にはおすすめなので、SIMカードの取り扱いが心配な人はeSIMカードのスマホを選んでみましょう。