極道系のドラマやアニメを視聴していると、たまに臓器売買といった言葉が出てくるので、本当に売れるのかと疑問に思う人もいることでしょう。そこでこの記事では、そもそもドラマやアニメのように本当に臓器売買ができるのかを紹介しています。中々物騒な話題なので、そういった話題が苦手な人は閲覧する際には覚悟してくださいね。
臓器売買の値段と法律の関係性について
日本では戸籍売買と同じく臓器売買による取引は犯罪に当たるため、値段をつける以前の問題です。これは臓器移植法という法令の影響によるもので、臓器移植が売買されることによって公平性が損なわれるのを防ぐためです。仮に臓器売買ができるとして臓器に値段をつけられた場合、今新しい臓器が無いと命を落としてしまう人に対して不利な条件で取引を迫ることができてしまいます。
脅迫とも取れる行為になるので、そういった取引を防ぐためにも日本では臓器移植法という法律で臓器売買を禁止しています。
臓器売買ができる国での臓器の値段とは
臓器売買は日本以外でも禁止している国が多く、今回の調査では公式に臓器売買をして値段や相場を決めている国はありませんでした。ただし、インドやエジプトなどでは臓器売買の密売ギャングがいるようで、日本国内への取引を持ち掛けるときに検挙された事例もあります。持ち掛けられた臓器の値段に関して公開されている情報はありませんが、一部では仲介料だけで1000万円ほどの取引があったと噂されています。
こういった臓器売買の事件は人身取引と同時に行われることもあるらしいです。内閣府男女共同参画のWEBサイトでは平成24年中における人身取引を公開していました。それによると検挙者はブローカー含め44人いたようです。
日本から海外に向けた臓器密売の実態調査
臓器売買は値段の高い取引を持ち掛けられるとして、お金もなく生活を追い詰められた人が試みる傾向にあるようです。しかし日本で臓器売買は禁止されているので、海外における日本人の臓器売買に関する調査内容が無いかを調べてみました。その結果臓器売買のあっせんをしている団体がいるようで、2023年に検挙されています。
各報道メディアの発表によると、あっせんしていた日本人は度々渡航して臓器売買の相手を探していたようです。その人達から仲介料を取る形で臓器売買をビジネスとして成立させていたのでしょう。お金に困っている人を臓器提供者として紹介していたようなので、非情な取引ばかりあったものと思われます。
個人で臓器売買ができるのか考察
完全に憶測の域を出ませんが、臓器売買は恐らく個人ではできないものと思われます。臓器提供先の多くは医療政策の整っていない海外である場合が多く、日本国内では取引相手を見つけられないかもしれません。そこで違法薬品などの危ない取引をしている日本への不法入国者相手に臓器売買の取引がないかを確認し、人伝に臓器売買の手配ができる人に接触することになるでしょう。
ここまで想像できるのは、アニメのカイジを見ているからで、これらの情報はあくまで政府が発表している犯罪の検挙情報を元にした想像に過ぎません。もしかしたら現実はこれらの想像以上に酷い状況かもしれないので、皆さんもむやみに臓器売買に手を染めるようなことはしないように注意してください。
臓器売買を想像の世界だけで体験したい方へ
実は日本には臓器売買をネタにしたギフト±という漫画が手ごろな値段で楽しめるようになっています。300万部以上も売れた人気作品で、2018年にはアニメ化もされています。臓器売買事件の真相を追う緊張感のある世界観が特徴的で、現実には想像の域を出ない事件を漫画という客観的な世界で楽しめます。
ちなみに臓器の描写がかなりリアルなので、臓物を見るのが苦手な人にはあまりおすすめできません。反対にスプラッター映画などをよく視聴する人にはお勧めできる内容です。
まとめ
この記事を制作する過程の調査で、残念ながら臓器売買の値段やその他取引に関する情報は見つかりませんでした。しかし、政府によると身近なところで人身売買を含めた臓器の取引が行われているのは事実らしく、警察含め巻き込まれないように注意を呼び掛けています。トラブルに巻き込まれないためにも、臓器売買は漫画やアニメの世界で知る程度にしておいたほうがいいと思います。