今ではほとんどの人が持っているであろう、Googleアカウント。Googleといえば、以前はYahoo!が多くのシェアを占める検索エンジンでしたが、ここ数年で順位が入れ替わってきましたね。英語では「Google」という単語が「検索する」という動詞として使われるようにもなっています。
さて、そんな便利なGoogleサービスの中から今回ご紹介するのは、Google パスワード 管理。アプリやウェブサイトへのアクセス機会が多い現代には必須のサービスです。その便利な使い方や注意点など、徹底解説していきたいと思います。
なぜパスワード管理が必要なの?
では、そもそもなぜパスワードをそこまで厳重に管理しなければいけないのか?というところからおさらいしていきましょう。
何かのサービスに登録する際、IDは同じメールアドレスを使用しますよね。ユーザー名も1つを使い回せば良いので、データが膨大になることはないのでは?と考える方も多いかもしれません。しかし、実はパスワードだけは使い回し厳禁。たとえば10種類のサービスで同じパスワードを使っていたとして、万が一その唯一のパスワードが漏えいしてしまった場合に、10種類のサービスすべてにおいて被害に遭う可能性が高くなるからです。パスワードは、そのサービスによって1文字でもいいから変えることが鉄則。それゆえ、「どのウェブサイトにどのパスワードを設定したのか分からなくなってしまった」という困りごとも発生するのです。
使ってる?Googleパスワードマネージャー
そんなとき、Google パスワード 管理をしてくれる便利なサービス「Googleパスワードマネージャー」の出番。ウェブサービスによって異なるパスワードを、すべて安全に保管しておいてくれるのです。「このサイトのパスワードは何だったかな」と思ったら、すぐに開いて確認することができるんですよ。
どうやって使う?
まず、Google Chromeというウェブブラウザがインストールされていることが前提です。Androidのスマホを使っている方は、このGoogle Chromeが内蔵されていますが、それ以外の場合にはインストールから行いましょう。
事前準備はこれだけ。インストールしたGoogle Chromeというウェブブラウザから、普段通りにウェブサービスにアクセスしてOKです。Google Chromeから初めてアクセスするウェブサービスに関しては、ログイン情報の入力が求められます。ユーザーIDとパスワードを入力すると、Googleパスワードマネージャーがその情報を記憶してくれるので、2回目以降は入力が不要になるのです。
登録したパスワード一覧を見たいときは
Googleパスワードマネージャーに記憶されたパスワードを全て見たいときにも、簡単にチェックすることができます。ただし、これをするにはGoogleのアカウント登録が必要なので、名前やメールアドレス等を登録し、ご自身のアカウントを持っておいてくださいね。アカウントができたら、設定ページの「セキュリティ」という項目から、パスワードを確認することが可能です。始めはパスワード部分が伏字になっているのですが、「目」のマークを押すことで表示させることができますよ。
Googleパスワードマネージャー意外な注意点とは
セキュリティ面は安全だが…
デジタルパスワード管理をするにあたって懸念されるのは、セキュリティ面。ハッキングでパスワード情報が漏えいしてしまったり、ウェブサービスを止めなければいけないという状況には陥りたくないですよね。その点、Google パスワード 管理では完全に情報が暗号化されているので、万が一外部に漏えいしたとしても、パスワードの解読はほぼ不可能といわれています。しかし、注意点として以外に見えにくいのが、次の項目です。
アカウントの乗っ取りに注意
セキュリティ面ではほとんど心配がないものの、Googleのアカウント自体を乗っ取られてしまった場合には危険性がグッと上がります。ハッカーが、あなたのGoogleアカウントにログインできるようになってしまうと、先ほど説明した「セキュリティ」という項目からパスワード情報が簡単に閲覧できてしまうからです。
アカウント乗っ取りを防ぐには?
Googleアカウントを乗っ取られないようにするには、完全に個人での対策が必要になります。まず、「スマホと連携してログインする」そして「2段階認証を行う」の2つです。
スマホと連携してログインするというのは、パソコンでGoogleアカウントにログインする場合、スマホの方にもメッセージが届くという仕組みです。「このIPアドレス(パソコンの住所のようなもの)からログインしようとしていますが、これはあなたですか?」と、スマホにご丁寧にメッセージを送ってくれるのです。そこで「はい」を選ぶと、パソコン側でログインが成功します。
2つ目の2段階認証も類似した方法ですが、こちらでは言葉通り「2段階で認証を行う」ことが目的なので、パソコン側ではもちろん、スマホのほうでもパスワードを入力する必要があります。両方のログイン情報が一致すると、無事にログインできる仕組みです。
まとめ
Google パスワード 管理の方法について、ご説明してきました。難しい設定方法などはなく、Google Chromeというウェブブラウザさえあればすぐに使用することができる、とても便利なGoogleのサービスです。デジタル管理ということで、ハッキングなどの懸念点もありますが、厳重な乗っ取り対策を行っていれば安心・安全。効率的にパスワードを保管して、普及するありとあらゆるウェブサービスを安全に楽しみましょう!