皆さんは自分のスマホにどのくらい個人情報を詰め込んでいますか？クレジットカードの情報もあるため、外でスマホを無くしたとなると顔面蒼白になりますよね。また、落とすだけでなく近年は技術力も進歩してスマホのデータを読み取ろうとする犯罪者まで出る始末なので、あらゆる意味でセキュリティ対策は必要と思われています。しかし、中にはセキュリティソフトは必要ないという意見もあるので、この記事ではノートン360を例にしてセキュリティソフトの必要性について紹介していこうと思います。

ノートン360の性能について理解してみよう

ノートン360がスマホに必要かどうかを判断するには、まず以下のリストでノートン360の性能をご覧いただきましょう。

• ウイルス／スパイウェア／ランサムウェア対策
• 自動オンラインバックアップ
• 詐欺サイト対策
• パスワードの安全管理
• ウイルス駆除サービス
• Wi-Fi送受信データの暗号化
• Webカメラ乗っ取り防止
• 個人情報の流出を検知

ランサムウェアとはデバイスに自動操縦など効果を持つウイルスを何らかの方法で仕込み、相手のデバイスやサーバーを乗っ取る悪意あるソフトウェアです。また、Wifi送受信データを暗号化することで通信内容を解析される心配がありません。さらにWebカメラの乗っ取り防止は、意図せぬ盗撮を防げるようになるため、ビデオ通話をよく使う人には必須と言われるセキュリティ機能です。

スマホにはランサムウェアやスパイウェア被害の心配は無いって本当？

ランサムウェアやスパイウェアが存在する以上、スマホにも感染の危険性はあります。しかし、それがノートン360が必要になる理由にはならないことに注意してください。というのも、ランサムウェアの感染元は怪しいサイトにアクセスすることで感染することが多く、日頃からSNSで画像や動画を閲覧する程度の利用頻度なら感染する確率はかなり低いです。また、自分のポケットWifiを使ってインターネットに接続している場合、パスワード管理がちゃんとされていれば、不正なデータ送受信が行われる可能性はかなり低いです。以上の点から考察すると、スマホにノートン360が必要かどうかは、海外の怪しいサイトにアクセスするか公共のWifiを使うかで判断することが可能です。

ノートン360の自動オンラインバックアップはスマホに必要なの？

ノートン360に搭載されている自動オンラインバックアップは、自身がスマホに画像や動画を沢山保存している場合に限り必要かどうかを判断したほうがいいでしょう。スマホを使っている人の多くはGoogleの関連サービスを利用しており、これにはオンラインストレージが提供されています。そのため、やろうと思えば自身でデータのバックアップを取ることができるので、あえてノートン360を使って自動でバックアップする必要性は無いと判断できます。また、自動オンラインバックアップはデータを送信する仕様上、契約している電話会社の通信容量を意図せぬ形で使ってしまう可能性があります。その上最近では通信料の多さによって自動的に契約内容が変わるサービスもあるため、いつの間にかスマホ料金が高くなっている可能性すらあります。したがって、無計画にノートン360をスマホにインストールするのは良くないでしょう。

WEBカメラの乗っ取り防止機能はスマホに必要？

ノートン360に搭載されているWEBカメラ乗っ取り防止機能は、スマホでカメラを使う場合に限り必要かどうかを判断するのがおすすめです。もしスマホでカメラを使わない人は、ガムテープやシールなどをカメラのレンズに張って盗撮されるのを防ぎましょう。これによって、仮にWEBカメラが乗っ取りされたとしても盗撮される心配はありません。もしカメラを使いたい人は、カメラ機材を別で用意することもできるので、あえてスマホのカメラに固執する必要も無いと言えます。

まとめ

ノートン360がスマホに必要かどうかは自身が使っている環境によって判断する必要があります。しかし、多くの事例で必要ないと言えるのが現状なので、セキュリティソフトでスマホの動作が遅くなる可能性がある以上あえてインストールは控えたほうがいいでしょう。ただし、この記事で書いたセキュリティ対策が全てのウイルスやランサムウェアに有効なわけではないので、注意が必要です。