スマホが水没したときに、まだ動いているから大丈夫かと思ったことはありませんか?スマホが水没して普通に使える状態であっても、実は目に見えないリスクが潜んでいるかもしれません。
そんな経験をした人は、ぜひこの記事で「水没後の正しい対処方法」や「NG行動」をご覧いただき、今後のトラブルに備えてください。
手遅れになる前の応急処置やバックアップ手順を知ることが、大切なデータを守り、数万円の修理費用を節約するきっかけになることでしょう。
水没してもスマホが使える理由とは
スマホが水没しても普通に使える理由は、防水機能が働いたか電子回路の水没した部分が、たまたま動作に影響のない部分だったかのどちらかです。
あまり知られていませんが、実はスマホ含め機材が水に濡れること自体にあまり故障の原因はありません。濡れて故障するのは、電源が入っている状態で水没したスマホのみです。その理由は、電子回路は濡れている状態で電気が流れるとショートしてしまうからです。
ショートとは電子回路に必要以上の電流が流れる現象のことで、スマホが水没したことで電子回路に必要以上の電流が流れてしまい、場合によってはスマホが熱くなるので状況がさらに悪化します。
なお「自分のスマホは防水だから大丈夫」と過信するのは禁物です。スマホの防水性能は真水かつ常温の静水を想定したテスト基準であり、お風呂のお湯や洗剤、海水などの混ざった液体に対しては、本来の防水機能を発揮できないケースが多いためです。
スマホが水没しても使える場合にやるべきこと
端末を水に落とした直後、なぜかスマホの画面がついて普通に使える経験はありませんか。しかし今は動いていても、内部に入り込んだ水分が時間をかけて基板を腐食させ、数日後に突然死するリスクが高い状態と言えます。
手遅れになる前に、今のうちに着手しておくべき具体的な行動手順を整理していきます。
突然に備えてデータのバックアップを最優先する
画面が動く今のうちにデータのバックアップを最優先で行いましょう。後で突然電源が入らなくなると、自力でのデータ復旧は極めて困難になります。
iPhoneはiCloudやPCへ、AndroidはGoogle Oneなどで写真や連絡先を急いで保存してください。
参考サイト:Apple サポート(公式)
LINEのトーク履歴や、大切に育てたゲームの引き継ぎ設定も忘れずに済ませておきたいですね。なお、バックアップ中に通信制限がかかってしまった場合は、速度制限 解除 裏ワザなどを活用してWi-Fi環境を確保し、作業を中断させないことが重要です。
万が一本体が壊れて買い替えることになっても、データさえ無事なら被害は最小限に抑えられます。決して焦らず、中身の救出に全力を注ぎましょう。
「水没マーク」で内部の浸水ダメージを確認する
表面の水分を拭き取って操作できる状態でも、内部が濡れていないか気になりませんか。多くの端末には、水分の侵入を知らせる「水没マーク」が内蔵されています。
SIMトレイの奥などにあり、通常は白色ですが「水を含む液体の接触」で赤く変色する仕組みです。
本体を分解せずにダメージを確認できるため、まずはこのシールをチェックしてみてください。「赤く染まるので状態を確認できます」とされる通り、浸水の決定的な証拠となります。
参考サイト:Apple サポート(公式)
なお、画面の表示異常でiPhone 右上 オレンジの丸 消し方が気になった場合も、水没によるマイクの誤作動が原因の可能性があります。
電源を切り、カバーや各種カード類をすべて外す
バックアップなどの応急処置を終えたら、これ以上の通電を防ぐため速やかに電源を切ります。カバー類を全て外し、通気性を良くして乾燥を促しましょう。
また、着信や通知の反応を遮断するため、SIMカードやSDカードも抜き取ってください。金属端子を保護するためにも、安全な場所への避難が必須です。
水分を拭き取る際は、決して本体を激しく振ってはいけません。余計に内部へ液体が侵入して症状を悪化させるため、清潔なタオルで優しく拭き取ることが大切です。
スマホが水没したときの正しい対処方法
もしスマホの電源が入っていない状態で水没したときは、中の水分を無くしてから電源を入れましょう。おすすめの方法はジップロックなどの密閉できる袋や容器に、お米とスマホを一緒に入れる方法です。
お米を入れる理由は乾燥剤として使えるからで、お菓子などに付属しているシリカゲルなどの乾燥剤を入れても効果があります。ただし、お米とシリカゲルのどちらを入れてもスマホ内部の水分を完全に乾燥させるには、1日以上の時間がかかる点に注意しましょう。
なお、お米やシリカゲルの用意が難しい場合は、一時的な代用品として新聞紙やキッチンペーパーで包んで活用するのもひとつの手です。
- 塩
- 新聞紙
- 重曹
- キッチンペーパー
- 乾燥させたティーバッグ
- ピーナッツ
- つまようじ
上記も乾燥剤として代用が可能です。
【撃退!】スマホに入り込んだ水分を効率的に除去する方法とは
スマホが水没したときに普通に使えるように復旧するためには、A型シリカゲルを乾燥剤として使う方法が一番おすすめです。A型シリカゲルとは食品に使われている乾燥剤のことで、吸着した水分を外に逃がしにくいメリットがあります。
ただし、吸着したい水分量に合わせたA型シリカゲルが必要なので、スマホが水没したときは、目安としてスマホの重さの20分の1程度のシリカゲルを用意しましょう。
ちなみにお菓子に入っているシリカゲルは、ほとんどが1グラムから2グラム程度です。したがって、仮に水没したスマホの重さが200グラムあったら、合計4袋分8グラムから10グラムのシリカゲルが必要になるでしょう。
B型シリカゲルで水没したスマホを直すときの注意点
B型シリカゲルはA型シリカゲルよりも水分の吸着量が多い利点がありますが、周囲に水分が無くなると吸着した水分を開放する特徴があります。
したがって、カメラレンズの保管や建物内部の保湿には便利な機能ですが、スマホが水没して普通に使えるまで直したいときにはあまり適していません。
ただし、スマホ内部に大量の水が入ったときにはB型シリカゲルの高い水分吸着力が役立つので、水没被害の程度に合わせた使い分けをおすすめします。
乾燥剤を使って水没スマホを直すときの注意点
乾燥剤を使ってスマホが水没した状態を直すときの注意点は、乾燥剤の水分吸着力を頼りにしすぎると、普通に使えるようになる前に回線が壊れてしまうことです。水分が付着した状態を長期間放置すると、内部回線が腐食して使えなくなってしまいます。
したがって、乾燥剤で水分を吸着するときは、長くても2日間にしましょう。特に夏場は湿気の影響もあって腐食するまでの時間が早くなる危険性があります。
乾燥剤を使う前には、端末を傾けて優しくタオルで拭き取るなどして、できるだけ水分を逃がしてから密閉する方法がおすすめです。
水没したスマホは電子レンジで直せるの?
スマホが水没したら最もやってはいけないことが、電子レンジで中の水分を蒸発させることで、この方法は普通に使えるようになる前に確実に壊れます。
理由は電子レンジに金属を入れると、電子レンジから発せられる電磁波が反射されてしまうからです。特に水に濡れた金属は電磁波が乱反射して、最悪の場合電子レンジが爆発する危険性もあります。
仮に水没したスマホ内部の水分を蒸発できたとしても、水分という緩衝材を失った熱源が膨張して、スマホ本体のプラスチックを溶かして爆発するでしょう。したがって、水没したスマホは電子レンジで直すことはできません。
参考サイト:スマホ修理 スマップル
エアダスターで水没したスマホを直そうとした結果
エアダスターを使ってスマホが水没したときに入り込んだ水分を飛ばそうとした結果、普通に使えるようになることはなく故障しました。
後に原因を探ってみたところ、どうやらエアダスターを使ったことで、本来水没していないところにまで水分を押し込んでしまったようです。
したがって、エアダスターを使って水没したスマホを直す方法はおすすめできません。特にガスの威力が強めのエアダスターは、基盤を結露させてしまい水没の程度がひどくなる危険性があります。
掃除機でスマホ内部の水分を吸い取る方法とは
掃除機でスマホ内部の水分を吸い取る方法は、おすすめできません。理由は掃除機のノズルが太すぎてスマホが水没している箇所にまで吸引力を届けることができないからです。
また、吸引力の影響で水分がスマホの水没していない箇所にまで飛んでしまい、普通に使えるようになるまで回復することはありませんでした。また、掃除機は埃や小さなゴミに対する吸引力が高いですが、粘着しているゴミに対する吸引力がほとんど期待できません。
特に水は暖かいと粘度が下がるものの、常温の場合は日常生活にある物質の中でも粘度が高い特徴があるので、掃除機で水分を吸引する効果はほとんど期待できないでしょう。
データ復旧か本体交換か?目的に合わせて修理業者を選ぶ
乾燥後も不具合が残る場合は、無理せず専門業者へ依頼しましょう。プロに頼ることで内部の腐食状況正確に判断できます。
iPhoneは正規店で点検でき、「AppleCare+適用で一律12,900円」で交換できるケースも珍しくありません。しかし、「メーカー修理はデータが初期化される」点に注意が必要です。
データをどうしても残したい方は、総務省登録修理業者への相談も検討してみてください。プロは専用の超音波洗浄機などを用いて基板を丸ごとクリーニングするため、市販の乾燥剤では取り切れない不純物まで除去でき、今後の突然死リスクを確実に下げられます。
まとめ
スマホが水没した状態を直すには、一刻も早く電源を切り、乾燥剤を使った方法で水分を取り除くのが一番おすすめです。今は普通に使える状態であっても、内部の腐食で突然壊れるリスクがあるため、まずは最優先でデータのバックアップを取りましょう。
また、電子レンジやエアダスター、掃除機などを使う方法は、内部をショートさせたり水没状態をさらに悪化させたりする危険性があるため絶対に避けてください。
水分の除去に時間をかけすぎると電子回路の腐食が進行するため早めの決断を心がけ、完全に乾かしても不安な場合や、どうしてもデータを取り出したい場合は、無理をせず専門業者への相談も検討してみてください。
プロの基板洗浄を利用することが、今後の突然死リスクを下げる確実な一歩となります。








